「VR旅行」

 「VR旅行」とは、VR(Virtual Reality)の技術を用いて、旅行や観光の疑似体験ができるサービス のことです。最近ではVRアプリが多数紹介され、動画の精度も向上しつつあります。また、加えて旅行代理店や旅行会社がサービスをリリースし始めているので、手軽に仮想空間上で観光することが可能になりつつあります。そこで、手軽に試せるものを調査し、いくつか体験してみました。

 臨場感のあるVR映像(①頭の動きに連動する360°映像+②3D映像)で、従来タイプの映像では得られない次のような新しい体験ができる可能性を感じました。

①観光地の周囲の状況や位置関係、大きさ等の情報も得られ、臨場感ある旅行の疑似体験ができる。

②その場に立ち会うことが難しいイベント(カーニバル、ジャンプ体験等)を疑似体験できる。

③美術館や博物館のような施設では、施設内部や所蔵品もオンラインで鑑賞できる。 

VRゴーグル(VRヘッドマウントディスプレイ)

 VRを体験するために必要となるVRゴーグルは、たくさんの機種が市販されています。現時点(2022/8現在)で入手できる機種を調査し、主なものを下表にまとめてみました。

例えば、スマホを利用するタイプ(No.1~3:約1~2千円)や、ディスプレイ内臓の高画質タイプ(No.4~7:約6~10万円)等があります。

 とりあえず「VR旅行」を試してみる程度であれば、前者(スマホを利用するタイプ)で十分のようです。しかし、利用できるコンテンツ(特に観光地)の豊富さや高画質を求めるなら、やはり後者(ディスプレイ内臓タイプ)が必要になりそうです。

 (※)上表の各機種No.1~7の写真を、以下に掲載(写真の左上から右へ順に対応)

「VR旅行」アプリ一覧

スマートフォンで利用できる主なアプリを下表にまとめてみました。

「VR旅行」を目的とした場合、重要なのはやはりコンテンツの多さではないかと思います。

コンテンツが豊富で、検索性も高い「Google Earth VR」(ストリートビューのVRモード)はスマホでは利用できず、対応ゴーグルが必要となります。

美術館や博物館では、所蔵する美術品をオンライン鑑賞できるところが増えています。それらの中には 館内や収蔵品を無料でVRツアーできるところもあります。下表にそれらのプラットフォームとなるサイトをまとめてみました。